「うーん、眼鏡の兄ちゃん見つからないな」
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「人形のお姉ちゃんも見つからないの」
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「向こうに用がある時は、急に出てくるのにな」
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「探すと見つからないんだよね……」
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「くっくっく、情報部は隠れるのも仕事ですから、って言ってたもんな」
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「淳くん、そっくりだね!」
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「若者たちが、すいぶんと黄昏てるな。
何か困り事か」 | |
「ラッキー、刑事の兄ちゃんだ!」
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「こんにちは」
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「で、本当に困り事か」
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「にっしっし、刑事の兄ちゃんにあったから、コマリゴトは解決したって」
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「解決なの」
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「どういうことだ?」
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「皆に聞きたいことがあって、知り合いを探してたんだ」
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「ちょっとだけアンケートにお答えいただきたいの」
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「なるほど。街の人に愛されるのも、警察官の勤めだ。
別に仕事がさぼれるから付き合うわけじゃないぞ」 | |
「でさでさ、刑事に兄ちゃんの好き嫌いを教えて欲しいだけど」
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「……それは難しい質問だ」
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「何で、簡単じゃん」
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「逆に聞かせてもらうが、二人は犬が好きか?」
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「大好き」
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「マリーさんと仲良しだもんね」
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「ゾウは?」
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「おっきくてカッコイイよな!」
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「優しそうな感じがして、好きなの」
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「そうか。ゾウと言えばだな、あの鼻は大きいだけじゃなくて凄いんだぞ」
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「数キロ先にある、水飲み場の匂いが分かるそうだ。
普通は近くても水の匂いなんてわからないだろ?」 | |
「すっげぇ!そうなんだ!」
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「刑事のお兄さん、物知りだね!」
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「ああ、動物のことならいつでも相談にのるぞ。
特に仕事中に聞いてくれると、なおよしだ」 | |
「分かった!」
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「それじゃあ、俺は仕事に戻るさ。
二人も危ないところには近寄らないようにな」 | |
「刑事の兄ちゃんさ、仕事頑張ってな」
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「ばいばーい!……って、あれ?」
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「あっ、質問に答えてもらってない!」
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上手く誤魔化されましたので、不明です。
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