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「あっ、綺麗な兄ちゃんだ!」
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「綺麗なお兄ちゃん!」
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「珍しいところで会ったな、小学生カッポー(*カップルの意)」
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「にっしっし、ラッキーだな」
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「うん」
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「ラッキー?」
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「俺たちさ、知り合いを探してアンケート中なんだ」
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「2、3お答えいただきたいの」
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(新しい遊びか何かか?)
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「カッコイイ姉ちゃんは?」
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「一人なの?」
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「いんにゃ、デート中。今ちょっとだけ別行動中でさ……はぁ」
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「マロンちゃん……たった10分の別行動でここまで俺を寂しくさせるなんて、罪なレディだよな?」
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「一つさ、綺麗な兄ちゃんに聞いてもいい?」
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「……綺麗にスルーしてきたな」
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「今、皆に好き嫌いを聞いてるんだけどさ」
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「マイブームなんだよね」
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「綺麗な兄ちゃんの嫌いなものって何?」
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「ん?好き嫌いを聞いてるんだろ?
ならまずは、好きなものを――」 |
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「それは聞かなくても分かるし」
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「カッコイイお姉ちゃんでしょ?」
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「やれやれ、さすがに小学生にも気づかれちゃうか。
にじみ出る、俺のマロンちゃんへの気持ちは」 |
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「にじみ出るっていうか、口に出してるじゃん」
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「カッコイイお姉ちゃんのことしか話てないの」
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「だよな。他の話ってあんま聞かないよな」
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「うんうん」
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「まあ、マロンちゃんのこと以外考えて生きてないからな」
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「だからさ……嫌いっていうか、苦手なものはマロンちゃんの涙だよ。あっ、もちろん嬉し泣きの時は別だぜ?」
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「マロンちゃんが笑顔とともに流した涙なら、ある意味世界で一番美しいものだとも言えるからさ。言うなれば女神が目から零した宝石さ」
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「しかし、例え想像でも駄目だな……マロンちゃんが泣いている姿を思い浮かべただけで、胸が張り裂けそうになる」
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「……あのさ、雫」
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「……うん、淳君」
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「マロンちゃんが悲しそうな表情をするってことは、俺にとっては世界中の空が分厚い雲で包まれたような――」
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「次の場所に行こっか?」
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「そうだね、淳君」
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もう何かアレなので、鈴鳴の好き嫌いについては文中からお察しください。
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