第5回 『それぞれのキャラの、好きなもの嫌いなものは?(勇編)』

「あのね、2人に聞きたいことがあるんだけど……天河君って何か嫌いなものはあるの?」
「兄ちゃんの?」
「嫌いなもの?」
「普段、学校で話してても、嫌いなものとか苦手なものって聞かなくて」
「楽しいこととか、好きなものとか、そういう話はよくしてくれるんだけど」
「うーん……兄ちゃんの嫌いなもの?」
「例えばさ、嫌いな食べ物とかは?」
「兄ちゃんが、何か食べ物残してるのって見たことないよな?」
「うん」
(天河君、苦手な食べ物とかないんだ……うん、よし)
「あっ、オッチャンの料理とか?」
「でも淳君、それはお兄ちゃんだけじゃなくて、みんなが美味しくないよって言ってるの」
「だよなぁ」
「オッチャンって?」
「ラーメン屋のオッチャンなんだけど、マズくて有名なんだよな?」
「お兄ちゃんとお母さんがね、私たちは食べちゃ駄目だって」
「そ、それはよっぽどだね……」
「あっ!」
「?」
「ねえ、淳君。お兄ちゃんが苦手なのって『雨』かな?」
「おぉ~、たしかに!」
「雨?」
「仕事の時に雨だと、むむむって、なるもんな」
「うんうん」
(学校では、そんな素振りみせてなかったけど……何か嫌な思い出とかあるのかな?)
「どうして雨が嫌いなのか、理由って知ってる?」
「もちろん。姉ちゃんさ、兄ちゃんが仕事みたいなのしてるの知ってる?」
「うん。何かお仕事してるんだろうなぁっていうのは知ってるよ」
「その時にさ、外で動きづらくなるし、シカイが悪くなるから嫌なんだって」
「音も聞きづらくなる言ってたの」
(そういうことか、合理的だよ天河君)
(でも、そういうところも素敵だな……)
「……なあ雫、何で姉ちゃんは、兄ちゃんの苦手なものを聞いてニヤニヤしてるんだ?」
「……何でだろうね?」
「ふふふ」
嫌いなものは『雨』です。
好きなものについては本編をご覧ください。

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