第15回 『「マツロワヌモノタチ」の組織ってどんな感じなの?(パート3)』

「なあ、オッチャン」
「なんだ?」
「ジョーホー部とかさ、聞いたことあるけど、ああいうのって他にもあんの?」
「サッカー部とか、野球部とかさ」
「そんな楽しそうな部はねぇよ。多分お前たちが知ってるだけだぜ」
「オレたちが知ってるって……ジョーホー部とジッコウ部?」
「あとは、コーサク部だよね」
「おう、その3つだけだぜ。『実行部』『情報部』『工作部』だな」
「それぞれ何する場所かは、工作部以外は分かるだろ?」
「もちろん、ジッコウ部は兄ちゃんのいるところだし。異形と戦うんだよな!」
「ジョーホー部は、異形の正体とか弱点を調べるんだよね」
「まあ、ザックリ言えば、そんなところだ。それぞれ知り合いもいるし、話を聞いたことがあるだろうからな」
「お前ら二人も、将来は実行部だと思うぜ。
まあ、雫は情報部でも活躍できるだろうけどよ」
「あの、淳くんと一緒のほうが……」
「し、雫……」
「だろうな。それから、そういうのは家に帰ってからにしてくれや」
「で、工作部が何するとことかは知ってるか?」
「ぜーんぜん」
「知らないの」
「うーん、2人が実行部になるなら……今後、それを知る機会も少ないかねぇ」
「なんでさ?」
「働く場所や毛色があまりに違うというか。まあ、この部分は仕事をするようになってから、ゆっくり自分の目で確かめな」
「うーん」
「気になるね」
「ちなみに、実行部が大きく3つに分かれるのを知ってるか?」
「モチのロンだって」
「グモンなの」
「兄ちゃんみたいな『カンカツモチ(管轄持ち)』と」
「お父さんみたいな『ネナシ(根無し)』だよね」
「正解だ。後はそれ以外の、場所や状況によって動く人員だな。この人間には特別な肩書はナッシングだ」
「ちなみに、どの部に所属して、どんな肩書なのかは、腕っ節の強さとあまり関係ない……が、『根無し』だけは別だ」
「全員が強い。お前らの親父たちみたいにな。
ちなみに、俺も昔は有名な『根無し』だったんだぜ」
「へえ、オッチャン、昔は凄かったんだな」
「昔は凄かったんだね」
「あれっ?
えっと……今は?」
大きく『実行部』『情報部』『工作部』の3つの部門に分かれます。

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