第14回 『「マツロワヌモノタチ」の組織ってどんな感じなの?(パート2)』

「で、話の続きになるが、マツロワヌモノが4つの段階に分けられるのは知ってるよな?」
「うん、知ってる」
「モモ、ハツ、ツクネ、ネギマだろ」
「完全に焼き鳥のメニューだな……」
「にっしっし、冗談だって」
「コウ、オツ、ヘイ、テイ、だよね」
「正解だ、甲乙丙丁だな」
「俺はヘイッ!」
「私はテイッ!」
「この4つを分けている基準は知ってるかい?」
「どれぐらい強いかってことだろ?」
「惜しいな。どれくらい強いかっていうよりは、どれくらい『しぶとい』かだ」
「しぶとい?」
「例えば乙種のマツロワヌモノってのは、乙種以下の異形と戦ってもいいですよって免許みたいなもんだ」
「だから、それって乙種の異形よりも強いってことじゃん?」
「いんにゃ。判断の基準は、乙種よりも強いかじゃなくて、乙種と戦っても生きて帰れるかってことだ」
「えっと、やっつけられなくてもいいの?」
「おうよ。勝ち負けよりも死なないっていうのが一番なのさ」
「むしろ、異形との戦いなんて、一発で決着するほうが少ねぇしな」
「生きていればチャンスはあるってやつだ」
「まあ、そういう意味もあるが、実際に戦って情報を増やせば、それだけ次に勝ちやすくなるって話さ」
「相手が硬いってことが分かったなら、硬いのを壊すのが得意な人や物を用意できるだろ?」
「お兄ちゃんも、準備が大事って言ってたの」
「そうそう。まあジュニアの場合は、準備がなくても大概一発で決着をつけちまうがな」
「兄ちゃんは凄いってことか」
「お兄ちゃん、凄いね」
「まあ、ジュニアや久利は参考にしないほうがいいぜ。ちょっと特殊過ぎだ」
「なあ、オッチャン。すっげぇ強い攻撃ができても、一発で相手にやられるHPなら甲種になれないってことか?」
「HPが何かはよく分からんが、そういうことだ。淳が言ったケースなら、よくて丙種だろうぜ」
「お前らの知ってるヤツだと、まさにアカネがそのタイプだな」
「そうなんだ」
「二人も現場に出る時には、必ず生きて帰ることを一番に考えろよ」
「リョーカイ!」
「リョーカイ!」
「へへっ、いい返事だ」
所属する人員は、甲・乙・丙・丁の4段階に分けられます。
これらは、能力の有能さではなく、生存率の高さによって選別されます。

TOPABOUTSTORYCHARACTERSYSTEMSPECIALSPECBLOG

Copyright (c)POMERA Studios All Rights Reserved.