「で、話の続きになるが、マツロワヌモノが4つの段階に分けられるのは知ってるよな?」
| |
---|---|
「うん、知ってる」
| |
「モモ、ハツ、ツクネ、ネギマだろ」
| |
「完全に焼き鳥のメニューだな……」
| |
「にっしっし、冗談だって」
| |
「コウ、オツ、ヘイ、テイ、だよね」
| |
「正解だ、甲乙丙丁だな」
| |
「俺はヘイッ!」
| |
「私はテイッ!」
| |
「この4つを分けている基準は知ってるかい?」
| |
「どれぐらい強いかってことだろ?」
| |
「惜しいな。どれくらい強いかっていうよりは、どれくらい『しぶとい』かだ」
| |
「しぶとい?」
| |
「例えば乙種のマツロワヌモノってのは、乙種以下の異形と戦ってもいいですよって免許みたいなもんだ」
| |
「だから、それって乙種の異形よりも強いってことじゃん?」
| |
「いんにゃ。判断の基準は、乙種よりも強いかじゃなくて、乙種と戦っても生きて帰れるかってことだ」
| |
「えっと、やっつけられなくてもいいの?」
| |
「おうよ。勝ち負けよりも死なないっていうのが一番なのさ」
| |
「むしろ、異形との戦いなんて、一発で決着するほうが少ねぇしな」
| |
「生きていればチャンスはあるってやつだ」
| |
「まあ、そういう意味もあるが、実際に戦って情報を増やせば、それだけ次に勝ちやすくなるって話さ」
| |
「相手が硬いってことが分かったなら、硬いのを壊すのが得意な人や物を用意できるだろ?」
| |
「お兄ちゃんも、準備が大事って言ってたの」
| |
「そうそう。まあジュニアの場合は、準備がなくても大概一発で決着をつけちまうがな」
| |
「兄ちゃんは凄いってことか」
| |
「お兄ちゃん、凄いね」
| |
「まあ、ジュニアや久利は参考にしないほうがいいぜ。ちょっと特殊過ぎだ」
| |
「なあ、オッチャン。すっげぇ強い攻撃ができても、一発で相手にやられるHPなら甲種になれないってことか?」
| |
「HPが何かはよく分からんが、そういうことだ。淳が言ったケースなら、よくて丙種だろうぜ」
| |
「お前らの知ってるヤツだと、まさにアカネがそのタイプだな」
| |
「そうなんだ」
| |
「二人も現場に出る時には、必ず生きて帰ることを一番に考えろよ」
| |
「リョーカイ!」
| |
「リョーカイ!」
| |
「へへっ、いい返事だ」
| |
所属する人員は、甲・乙・丙・丁の4段階に分けられます。
これらは、能力の有能さではなく、生存率の高さによって選別されます。 |
TOP| ABOUT| STORY| CHARACTER| SYSTEM| SPECIAL| SPEC| BLOG
Copyright (c)POMERA Studios All Rights Reserved.