「本日は、そろそろ本格的なデビューを迎える2人に、ちょっとした講義を行うぜ」
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「おぉ~」(パチパチパチ)
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「わぁ~」(パチパチパチ)
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「へへっ、いつものオッチャンとは違って、今日は厳しいから覚悟するんだぜ」
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「いや、そういうのいいから」
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「早くはじめて欲しいの」
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「お、おおう、ずいぶんと厳しいじゃねえの。
現代っ子は、恐ろしいぜ……」 | |
「じゃあ、まずは基本的なことだが、マツロワヌモノは日本に何人くらいいると思う?」
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「2億くらい?」
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「人口越えちゃってるよ!?」
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「じゃあ、50人?」
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「すっくない。お前たちの知り合いだけでも20人くらいいるだろうに」
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「答えは?」
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「情報部が把握しているだけで日本全国で7000人より少し多いくらいだ」
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「うーん、少ないの……かな?」
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「よくわからないね」
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「中でも俺やジュニア、お前らの父ちゃんたちみたいな、異形とガッツリ戦えるのは3000人くらいだな」
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「そっか、お兄ちゃんたちは珍しいんだ」
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「ミディアムレアだな」
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「ミディアムはいらねえよ。レアだよ。なんで急にステーキの話題になってるんだよ」
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「まあ、珍しいって意味じゃあ、お前らもその中の2人になるんだぜ?」
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「うーん、まわりがそうだから、なんかピンとこないよな?」
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「こないよね」
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「でだ。その人数で日本全国1億2000万人以上をカバーしようと思うと、色々と無理がある」
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「1人で1万人以上をフォローする計算になるからな……ようするにチョー大変だ」
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「ブラック企業?」
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「マジでよぉ、そういう言葉をよく知ってるな?」
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「まあ、そうならねぇためにも、手伝ってくれる人が必要になるわけだ」
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「知ってる、協力者ってやつだろ?」
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「正解だ。文字通り協力してくれる人や組織だな。どんな内容でどれくらい手伝ってくれるのかは、それぞれだ」
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「ところで、一番大きな協力者って誰か知ってるか?」
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「お相撲さん?」
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「バスケットの選手?」
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「そっちの大きいじゃねえな。規模の話だ。
国だよ、日本の政府ってやつだ」 | |
「おぉ~、何かよく分かんないけど、カッコイイかも」
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所属するマツロワヌモノの総数は7000人強です。
また、その数倍にも及ぶ協力者が存在します |
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