第12回 『それぞれのキャラの、好きなもの嫌いなものは?(柏葉編)』

「えっ、マジでいいの!?」
「ええ、構いませんよ。好き嫌いを教えるくらい」
「でもさ、ジョーホーブはシチジスギぎって、綺麗な兄ちゃんが言ってたぜ」
「七時過ぎ???」
「淳くん、秘密主義だと思うの」
「それそれ」
「……雫さん。よく、お分かりになりましたね」
「ジョーホーブは簡単にジョーホーを、人に話しちゃダメなんだろ?」
「それは異形の事件に関することについてですよ。一個人としては生活に制限はありません」
「えっと……どういうこと?」
「普通におしゃべりできますよ、ってことだと思うの」
「そういうことです、ですから何でも聞いてくだい」
「そっか。じゃあ、ガンガン行こう!」
「ドンドン行こう!」
「お手柔らかに」
「好きなものは?」
「筋力トレーニング。そして戦いの腕を磨くことです」
「嫌いなものは?」
「無為……つまり、何もしない無駄な時間ですね」
「好きな食べ物は?」
「体を強くしてくれる食べ物です」
「嫌いな食べ物は」
「体の成長や回復を阻害する食べ物です」
「えっと、美味しいとか、そういうんじゃなくて?」
「激旨亭のように、常識を越えたマズさでもない限り、味は一切問いませんよ」
「トレーニングが好きって、よく分かんないって。キツいだけじゃん」
「くっくっく、刀の鍛造と同じです。一度身を焼くような熱を加えることは、己を高めるのには必要なんですよ」
「眼鏡の兄ちゃんが言うことはむずかしいなぁ……」
「難しいねぇ……」
「早速ですが、今から20kmほど軽くランニングをしようと思っていたのですが、お二人もいかがですか?」
「え?」
「え?」
「やはり、20kmでは短いですか?
では、30kmならばいかがでしょう」
「ゴ、ゴメンナサイ。お、オレたち帰って宿題しなきゃ!」
「しゅ、宿題が山盛りなの!」
とにかく己を高めることが好きなようです。

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