第11回 『それぞれのキャラの、好きなもの嫌いなものは?(淳編)』

この話は、前回(第十回)の続きです。
「まったく、勘弁してくれよ……」
「にっしっし、ジョーダンだって」
「ジョーダンなの」
「おっちゃんは、二人の将来が心配だぜ。
鈴鳴や久利みたいになっちまいそうでよぉ」
「何で心配なのさ? 二人ともカッコイイじゃん」
「二人ともキレイなの」
「それぞれはな。二人揃うと厄介って……そんなことよりも一つ聞いてもいいかい」
「なに?」
「素朴な疑問だけどよ、淳の好き嫌いって何なんだ?」
「二人のことをこーんな小さな頃から見てるが、雫の好き嫌いも初耳だしよぉ」
「淳くんのことも知りたいの?」
「おうよ。特に好きな食べ物とか教えてくれたら、参考にするぜ」
「好きなたべものって、もちろんハンバ――」
「…………」
「え、えっと、すぐには思いつかないかな」
「いや、今、ハンバーグって言おうとしなかったか?」
「あのね、食べ物じゃないけど、淳君はヒーローのトクサツが好きなんだよね?」
「ヒーローの特撮ってぇと、あの正義の味方が悪いやつをバーンみたいなのか?」
「そうそう、必殺技とかチョーカッコいいじゃん」
「ちょっと意外だな。そういうのは幼稚だとか言うと思ってたぜ」
「なんでさ? 兄ちゃんたちが戦ってるのと似た感じじゃん」
「……そうか、お前さんたちにとってみれば、現実的なドラマに見えるのかもな」
「次は、苦手なもの教えてくれるかい?」
「やっぱりあれ?」
「しかないって。梅干しが苦手」
「テーブルの上に並んでるだけで、しょんぼりするもんね」
「ああ、なるほどな。お前さんの親父も嫌いなはずだから、相性の問題かもしれねぇな」
「あのね、いつか私が淳君のゴハン作るようになったら、出さないようにするから安心してね」
「ありがとな、って」
「雫、それってさ、いつかはその……」
「うん、あの……そういう意味なの」
「し、雫……」
「じゅ、淳くん……」
「あれ!?
結局、こうなるの!?」
好きなものは、ヒーローものの特撮。
苦手なものは、梅干し。

TOPABOUTSTORYCHARACTERSYSTEMSPECIALSPECBLOG

Copyright (c)POMERA Studios All Rights Reserved.