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この話は、前回(第十回)の続きです。
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「まったく、勘弁してくれよ……」
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「にっしっし、ジョーダンだって」
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「ジョーダンなの」
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「おっちゃんは、二人の将来が心配だぜ。
鈴鳴や久利みたいになっちまいそうでよぉ」 |
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「何で心配なのさ? 二人ともカッコイイじゃん」
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「二人ともキレイなの」
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「それぞれはな。二人揃うと厄介って……そんなことよりも一つ聞いてもいいかい」
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「なに?」
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「素朴な疑問だけどよ、淳の好き嫌いって何なんだ?」
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「二人のことをこーんな小さな頃から見てるが、雫の好き嫌いも初耳だしよぉ」
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「淳くんのことも知りたいの?」
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「おうよ。特に好きな食べ物とか教えてくれたら、参考にするぜ」
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「好きなたべものって、もちろんハンバ――」
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「…………」
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「え、えっと、すぐには思いつかないかな」
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「いや、今、ハンバーグって言おうとしなかったか?」
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「あのね、食べ物じゃないけど、淳君はヒーローのトクサツが好きなんだよね?」
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「ヒーローの特撮ってぇと、あの正義の味方が悪いやつをバーンみたいなのか?」
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「そうそう、必殺技とかチョーカッコいいじゃん」
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「ちょっと意外だな。そういうのは幼稚だとか言うと思ってたぜ」
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「なんでさ? 兄ちゃんたちが戦ってるのと似た感じじゃん」
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「……そうか、お前さんたちにとってみれば、現実的なドラマに見えるのかもな」
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「次は、苦手なもの教えてくれるかい?」
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「やっぱりあれ?」
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「しかないって。梅干しが苦手」
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「テーブルの上に並んでるだけで、しょんぼりするもんね」
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「ああ、なるほどな。お前さんの親父も嫌いなはずだから、相性の問題かもしれねぇな」
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「あのね、いつか私が淳君のゴハン作るようになったら、出さないようにするから安心してね」
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「ありがとな、って」
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「雫、それってさ、いつかはその……」
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「うん、あの……そういう意味なの」
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「し、雫……」
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「じゅ、淳くん……」
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「あれ!?
結局、こうなるの!?」 |
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好きなものは、ヒーローものの特撮。
苦手なものは、梅干し。 |
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