「おっちゃん、遊びにきたぜ」
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「遊びにきたの」
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「おっ、この前のリベンジかい。俺の全勝だったからな」
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「おっちゃん強過ぎだって。もう『だるまさんがころんだ』は無~し」
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「すぐに終わっちゃうもんね」
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「へっ、あの時は俺も本気になっちまったからな。
正直、本気で振り向いてたせいで、今でも首がむち打ちだぜ」 | |
「今日はさ、別のことして遊ぼうぜ」
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「オセロがいいの。お兄ちゃんと練習したから」
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「ほほう、オセロ界の暴れん坊と呼ばれた俺に挑戦したいと」
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「にっしっし、手加減なしで」
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「へへっ。いっちょ、若者たちをもんでやりますかね」
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「頑張ろうね、淳君」
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「ちょっと待ってな、今、二軒隣のオモチャ屋に行ってくるからよ」
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~15分後~
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「レ、レベル高いわぁ……最近の小学生」
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「にっしっし」
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「全部、真っ白なの」
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「……俺も、真っ白に燃え尽きたぜ」
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「オセロ界の?」
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「あばれんぼう?」
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「あっ、そういえばよ、淳に相談があるんだが。(さり気ない誤魔化し)
今度の土曜日にジュニアと一緒にちょっとした調査を頼みたいんだが大丈夫か」 | |
「兄ちゃんと?」
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「……………………」
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「雫よ、いつものことだが、そんな心配そうな顔するんじゃねえよ」
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「でも……」
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「雫……」
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「危ないことは0だしジュニアと一緒だ。絶対に安全だからよ」
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「うん……でも、私も淳君と一緒に行けたらいいのに」
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「今のまま行けば、雫もそう遠くなく仕事ができるようになるぜ。
だから、今回も我慢だ」 | |
「……うん」
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「雫と一緒にか……そうなると、ちょっと困るかも」
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「困るって、なにがだい?」
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「だってさ、雫が隣にいたらさ、異形じゃなくて雫を見ちゃうからさ。
そうなったら、調査できないじゃん?」 | |
「じゅ、淳君……」
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「やっぱりレベル高いわぁ……最近の小学生」
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淳は一員として既に軽い仕事に参加しています。雫は、まだ活動には参加していません。
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